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外で撮った短い動画。景色も構図もいい感じなのに、再生したら「ぼぼぼぼっ」という音で説明が聞こえない。字幕をつける前に、音をどうしよう……となった場面を想像してみてください。
映像は残したい。声も残したい。でも、外付けマイクを買えば、この風の音は全部なくなるの?
そこは、なくなると約束できません。風防を付ける、マイクを話す人へ向ける、撮る場所を変える。そして、その前に本当に外付けマイクで録れているか確かめる。この順番で、対処を分けていこう。
今回はRØDE〈ロード〉のVideoMicro IIを例に、屋外のSNS動画を準備する話をします。フォームとファー、二種類の風防、スマホ用の接続ケーブル、振動を抑えるマウントが付く小型のマイクです。実際に使った録音レビューではなく、メーカーの製品情報とユーザーガイドから組み立てる選び方です。
ふわふわの風防だけ買って、さあ解決!と急ぐ前に。自分のスマホへどうつなぎ、画面のどこへ置くかまで、一緒に見てみようね。
ふわふわとスポンジ、二つの風防は撮る場所で使い分ける
フォームとファーの風防が付くRODE VideoMicro IIを楽天で確認する
マイクの先に付いている、あのふわふわ。見た目の飾りではなく、風切り音を軽減するための風防です。VideoMicro IIには、ファー製とフォーム製の二種類が付属しています。
RØDEのユーザーガイドは、風のある屋外ではファー、風のない屋外や屋内で動きながら録る場合はフォーム、と使い分けを説明しています。屋内で動かず、口も近づけずに録る場合は、風防を使う必要はないという案内です。
つまり、黒いスポンジもちゃんと出番があるんだね! いつでも大きい方を付ければよい、と単純に並べる道具ではありません。
たとえば、庭で鉢植えを紹介する動画を撮るとして。風が吹いているならファーを準備する。室内で机の上の商品を固定して見せるなら、その場所と話す距離を見て考える。撮影場所を先に決めると、どちらを持ち出すかも決めやすくなります。
装着は、メーカーの案内に沿ってマイク本体へかぶせ、アイソレーションマウントまでしっかり押し下げます。先端に軽く引っかけただけで済ませず、使う前に装着状態を確認しよう。サイズが似ている別のマイク用の風防を、適合確認なしに代用するのも避けたいところです。
もうひとつ、ファーは風対策であって、周囲の音を一切なくす栓ではありません。車の通る道、音楽の流れる場所、人が大勢話す場所では、それぞれ別の音が入る可能性があります。「風防を付けたのに車の音がした」だけで、不良品とは決められないんです。
撮影前には、風が当たりにくい場所で短く話し、同じ機材のまま撮りたい場所でも録って聞き比べる方法があります。風防を外したり付けたりして、いきなり長い本番を何本も撮るより、まず場所の違いを聞く。これは機材の効果を断言するための実験ではなく、その日の音を確認する準備です。
風が強く、声を聞き取れる録音が難しい日は、場所や時間を変える判断も残しておこう。景色だけを撮り、説明の声は別の静かな場所で録る方法もあります。映像と同時の声でなければいけない企画か、そこを変えられる企画かで、無理のない選択は変わります。
見せたい内容を残すために、撮り方を選び直していいんです。今日は外で全部話し切るぞ、と機材だけに頑張ってもらう必要はないよ。
指向性と振動対策は別の話。マイクを話す人へ向けよう
指向性とHELIXマウントを備えるVideoMicro IIの構成を楽天で見る
風防を決めたら、次はマイクの向きです。スマホの画面には自分が大きく映っているのに、マイクは別の方角を向いていた。これだと、映像の構図を整えたことが、そのまま音の準備にはなりません。
VideoMicro IIは、スーパーカーディオイドという指向性のショットガンマイクです。メーカーの製品説明では、前方の音を捉え、側面や背面からの音を低減する設計として紹介されています。ユーザーガイドも、収音したい対象へ直接向けるよう案内しています。
ここで「じゃあ、遠くにいる人の声も大きく拾える?」と期待が膨らむかもしれません。でも、指向性は声を望遠レンズのように拡大する倍率ではありません。まず誰の声を主役にするかを決め、その人へ向けて録音を確かめます。
一人でスマホへ話す動画なら、口のある方向とマイクの前方を合わせる。隣の人を撮るなら、その人へ向きを変える。画面だけを見て角度を変えたときは、マイクの向きも置き去りにしないでね。二人が交互に話す企画では、それぞれの声を短く録り、どちらか一方だけ遠くなっていないか聞きます。
そして、カメラを持ち直したときの「ごとっ」という音。これは風の話とも、前方の音を選ぶ話とも分けたいところです。
付属のHELIXアイソレーションマウントは、衝撃や振動、取り扱いで生じるノイズを抑えるためのもの。ガイドでは、マイクの後ろ側から差し込み、金色の点を上に向け、白い二つの矢印の位置にマウントの縁を合わせるよう説明されています。マイク本体の孔をマウントでふさがないための位置です。
説明どおりの位置に収める、という地味な準備に意味があるね。「落ちなければどこでも同じ」と、深く押し込みすぎるのはやめておこう。
ケーブルをまとめるスロットもあります。付属の平たいSC13と、丸いSC7では入れる方向の案内が異なるため、使う方の説明を見て整えます。余ったコードをただ強く巻き付けるより、用意された逃がし方を使う。手で触れる部分や、画面に入る部分を撮影前に見直せます。
ただ、マウントがあるから持ち方を気にしなくていいわけではありません。録りながら何度も機材を握り直すより、話し始める前に姿勢を整える。歩きながらの企画なら、立ったまま話す音と、歩いて話す音を別々に聞く。風、向き、扱う音を一緒くたにしないと、直すところを選びやすくなります。
スマホはSC7、カメラはSC13。挿さる形だけで決めないでね
SC7・SC13の二種類のケーブルを含むVideoMicro IIを楽天で確認する
さて、風防とマイクの位置が決まっても、接続が合っていなければ録りたい音は届きません。ここは出かける前に、家で済ませておきたいところです。
VideoMicro IIは3.5ミリのアナログ出力を備えています。USB-Cの穴へ直接挿すマイクではなく、無線の送信機を服へ付けるタイプでもありません。電池を入れない点だけを見て、どんな機器にもそのまま使えると考えないでね。
メーカーのガイドに沿って、付属ケーブルの役割を分けると次のとおりです。
| 使う相手 | 付属ケーブル | 先に確認するところ |
|---|---|---|
| 対応するカメラのマイク入力 | SC13、TRSからTRS | 3.5ミリのマイク入力とプラグインパワー対応 |
| 3.5ミリTRRS入力を使うスマホなど | SC7、TRSからTRRS | 端末の外部マイク入力対応 |
| 3.5ミリ端子がないスマホ | SC7と対応アダプターなど | 変換側のマイク入力対応と、録音アプリの動作 |
SC7は黒い側がマイク、グレーの側が端末側です。メーカーは、黒いプラグはリング二本、グレーは三本として案内しています。両方3.5ミリに見えても、同じ役割で両端をひっくり返してよい、というケーブルではありません。
スマホに3.5ミリ端子がなければ、LightningやUSB-Cへつなぐための対応アダプターが別に必要です。今使っているスマホに入っていない物まで「付属しているはず」と考えず、自分の持ち物を見てください。ヘッドホンの音を出せることだけで、マイク音声を入力できるとも決められません。
買い足す前に、端末名、使う撮影アプリ、アダプターの型番をひと組にして確認するのがおすすめです。USB-Cという形の一致だけで、変換後のマイク入力やアプリの取り扱いまで保証されるわけではありません。端末・アプリ側の現在の対応案内も合わせよう。
カメラの場合、SC13でマイク入力へつなぎます。VideoMicro IIはプラグインパワーで動作するため、接続先の対応が必要です。「電池不要」は、電源をどこからも受け取らないという意味ではないんだね。音声の接続を通して給電される仕組みです。
また、スマホにはマイクを固定する場所も要ります。RØDEのスマホ向け案内は、コールドシューを備えたグリップやケース、三脚などを使う構成を説明しています。マイク本体の箱だけ買えば、どの裸のスマホにも固定できるというセットではありません。
ここを一度つなげて録れたら、同じ組み合わせを撮影用の袋へまとめておくと準備しやすいね。マイクだけを持って外へ出て、変換アダプターは机に置いたまま、という取りこぼしを減らすための提案です。
ファーが画面に入った! 超広角に変えたら四隅も見直そう
スマホへの取り付けと風防の大きさを考えながらVideoMicro IIを楽天で見る
音の準備ができたら、最後に映像側を見ます。特に、いつものレンズから超広角へ切り替える人。画面の端にふわふわが入っていないか、ここを見て!
RØDEのスマホ向け案内には、超広角ではファー風防が画面の隅に写る可能性があると説明されています。機種によって違うため、「スマホなら全部大丈夫」「超広角なら全部入る」のどちらにも決めません。
ガイドが勧めるのは、スマホのカメラからマイクをできるだけ離す配置です。グリップの取り付け位置と、スマホのカメラがある側を見て、マイクが反対側へ来るように考える。前面で自分を撮るのか、背面で景色を撮るのかでも、実際の画面を確認します。
長さ80ミリ、ショックマウント込みで39グラムという小型の本体でも、取り付け位置と風防まで含めると、撮影画角との関係が出てくるんだね。本体の数字だけを見て「画面には入らない」とは判断できません。
たとえば、通常の画角で鉢植えを撮り、そのまま周囲の庭も見せたくなって超広角へ切り替えるとします。画面の中央はきれいに見えても、隅には機材が入っているかもしれない。レンズを変えた時点で四隅を見直す、と決めておくと、撮り終えてからの発見を避けやすくなります。
向きを変えるだけで解決しない場合、メーカーは画角を少し狭めて、マイクが写らなくなるところまで調整する方法も案内しています。ただし、そこで見せたい物が切れるなら、本来の撮影目的を考え直そう。風防を外して風の音を我慢するか、画角を守るかの二択に急がず、固定位置や撮る場所も候補に残します。
縦動画へ切り替えた場合も、横位置で問題なかったからと省略しないでね。スマホを回した後のカメラとマイクの位置、ケーブルの垂れ方をその画面で見ます。後で縦に切り抜く予定なら、残したい人物や商品と機材の写り込みを、編集後の範囲も想像して確認します。
本番の前には、立つ位置を決めて数秒録画し、保存した映像を再生します。プレビューで見える範囲を眺めるだけで終えず、実際に残った映像と音を一緒に確認する。画角を変えたあと、カメラアプリを切り替えたあとも、短い確認を入れ直す提案です。
機材があると準備が一つ増えるけれど、何を確認すればよいかが分かっていれば、全部を何度もやり直さなくて済みます。今日は超広角を使わず、通常の画角で一本撮る。それも十分具体的な選び方だよ。
本番前の短い録音は、風・声・持ち替えの三つを聞こう
屋外動画の準備に使うRODE VideoMicro IIの型番と同梱物を楽天で確認する
最後の確認を「音が入っているから、よし!」だけで終えるのは、ちょっともったいない。話し声が入ったことと、内容を聞き取れることは別です。
短い録音では、まず普通の声で、動画で伝える予定の一文を話す。次に、少し顔や機材の向きを変える。歩いて撮る企画なら少し歩き、立って撮るなら立った状態を確かめます。わざとマイクをたたく必要はありません。自分が本番で行う動きを、そのまま短く試せばいいんです。
再生したら、三つに分けて聞いてみよう。風が当たった瞬間の音。話し始めから終わりまでの声。機材を持ち替えたときの振動やケーブルの音。全部をひとつの「ノイズ」で片づけず、直す場所を選びます。
風が目立つなら風防と場所へ。声が遠いならマイクの向きや話す位置へ。持ち替えたときだけ音が出るなら、マウントの装着やケーブルの取り回しへ戻る。短い確認の役割は、マイクの優秀さを採点することより、本番前に手を入れる場所を一つ見つけることです。
カメラで使う場合、ユーザーガイドは自動ゲインや音声処理を見直し、手動で録音レベルを調整する方法を案内しています。レベルメーターが赤くなる場合は下げる、という注意もあります。機種ごとにメニューが違うので、全カメラ共通の数値をここで決めることはしません。
スマホでも、外部マイクで録るつもりが内蔵側のままでは、風防を変えても狙った比較になりません。撮影アプリに音声入力の表示や選択があるなら確かめ、保存した短い動画も聞き返します。接続し直す必要があったら、その後の録音で確認し直してね。
購入する際の型番はVideoMicro II、国内ではVMICROIIという表示もあります。初代VideoMicro、VideoMic GO IIなどの近い名前と混同しないようにします。楽天で確認した商品は、SC13・SC7、フォームのポップフィルター、WS12ファー風防、HELIXマウントを含む構成でした。
この構成は、風防と接続ケーブルの役割を分けて、カメラやスマホでの屋外録音を準備したい人の候補です。一方、USB-Cへ直接つなぐ物だけで済ませたい人や、二人へそれぞれ送信機を付けたい人は、方式から別に比べた方がよいでしょう。小さい、という理由だけで用途を合わせないことが大事です。
価格や在庫、同梱物は注文する商品欄で確認してください。スマホ用グリップや変換アダプターなど、撮影環境によって別に必要な物があることも含めて、最初の一本に要る構成を選びます。
映像が気に入っているのに、風の音で言葉が届かない。それなら次の撮影では、録画ボタンの前に、声を一文だけ残して聞いてみよう。ファーを付けるのか、向きを直すのか、今日は説明の声を別に録るのか。聞いて決められる余地を持ったまま、見せたかった一本を作っていこうね。